千葉市科学館のコンテンツ制作

千葉市科学館

2006年〜2007年、トルクスという会社を設立する前、まだ山田がフリーランスとして右往左往しているとき、とある方の紹介つながりで、「千葉市科学館」に展示されている一部コンテンツ制作に関わることができました。
千葉市中央区にあるQiball(きぼーる)、ここはプラネタリウムがシンボルとなっていますが、7階から10階は「千葉市科学館」となっています。
Qiballのオープンに合わせて千葉市科学館がオープンしたのは2007年。
今から16年前の話ですが、今回千葉に行ったついでに寄ったら当時のコンテンツがまだ展示されていたので、記録の意味で改めてブログに書いておこうと思いました。
2023 2007 千葉市科学館 Qiball きぼーる

科学館とコンテンツ

個人的に科学館、博物館系は大好きで、学生時代から住んでいた関東近辺の美術系からメディア系、あれこれ回っていました。
そんな自分に打診された本件の話は、かなり喜んだ記憶があります。
関わったのは、9階の「テクノタウン」と呼ばれるフロアの「デジタル」コーナーのコンテンツ一式。
方向性はふんわりと決まっていましたが、コンテンツの詳細や機材など決まっていない状態でした。
しかし、ただただそのことを考えることが楽しく、全力で取り組みました。
2023 2007 千葉市科学館 Qiball きぼーる

展示コンテンツ

制作当時の空気感というか、技術的な時代感を共感してもらうために説明すると、本館がオープンする2007年は1月にiPhoneが発表された年です。
前年の11月にPlayStation 3、Windows Vistaが発売、12月に任天堂からWiiが発売されています。
そういう世界で、何を「デジタル」として見せるか。
前述したように基本的なところは既に企画があったので、その方向性を崩さないように、面白さを加えつつ調整していきました。
2023 2007 千葉市科学館 Qiball きぼーる
展示しているのは、シーケンサーソフト的な「デジタルミュージック」、顔をモーフィングする「百面相写真館」、3DCG制作体験的な「バーチャルワールド」、インターネットの仕組みを見せる「インサイドインターネット」、という4点です。
最初の3点はさらにもう一台「登録コーナー」を追加設置し、そこに自分の顔を撮影し、声を録音する仕組みを載せ、各コンテンツ体験PCで楽しめるようになっています。
2023 2007 千葉市科学館 Qiball きぼーる
「インターネットのしくみ」は、3つのPCでの通信でメールやウェブブラウザで見ているときにパケットが送られてくる様子を見せています。
2023 2007 千葉市科学館 Qiball きぼーる

科学館コンテンツ、美術館コンテンツ

今回の訪問は、久しぶりに千葉に仕事で行ったついでに寄ったのですが、過去の案件が展示されているのは本当に嬉しいです。
2022年にリニューアルがあり、そこでコンテンツの刷新もされたようで、残念ながらデジタルコーナー以外で関わったコンテンツもいくつかがなくなっていたりしました。
そうでなくても、デジタル系だとパッケージゲームとかでないかぎり、体験すらできなくなってしまっている時代。
その良し悪しを考えることもあるのですが、このように、当時のまま展示していただけているのはありがたいです。

このような案件制作、企画段階でも制作段階でも全力で対応致しますので、お気軽にご相談ください。

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